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2010年~2015年「在来種の生態系を守り、農業に活路を!養蜂業を支援しています。」 |
給排水設備や冷蔵・冷凍設備を施工するエムエス(金沢市畝田西4丁目)
が2010年に県の支援を受けて一風変わった養蜂業に乗り出した。
同社が扱うのはミツバチではなく、クロマルハナバチという受粉用のハチ
である。まず交尾済みの女王バチを7,000円ほどで仕入れ、自社プラント
で働きバチを30~50匹に増殖させる。
それをセットにして農家に販売し、農家はトマトやナスなどのハウス栽培
に用いる。計画では年間2000万円ほどの売上が見込めるという。
現在、多くの農家で受粉に利用されているのはセイヨウオオマルハナチ
という種類である。
その名が示すように外来種で、繁殖力が強く、生態系を壊すとして、環境省は06年に特定外来種生物に指定した。
その結果、農家に厳重な管理が義務づけられるようになり、容易に扱えるハチの需要が高まっていた。
2009年夏、中村勉社長(58)は在来種で受粉能力の高いクロマルハナバチの飼育を思い立った。
「飼育に当社が培ってきた温度、湿度管理の技術が応用でき、広大な農地も必要ない。今のところ、競合相手もそれ
ほどおらず、好条件がそろっていた」(中村社長)
東京の研究施設で生態や飼育方法を学び、2010年夏には面積に余裕があった当財団の理事長室の一角に育成
プラントを設置。9月末にオスの試験飼育を開始し、早ければ10月にも女王バチを仕入れる予定だ。
(2010年9月20日発行 月間北國アクタス 第二十二巻第十号 掲載)
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生態や飼育方法を学んだ
東京の研究施設。
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エムエス環境財団の一角に
育成プラントを設置。
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研究スタッフが巣箱の準備を
しています。
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小箱ではワーカー(働きバチ)が5~7匹になるまで飼育します。
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産卵するまでプラケースで飼育します。
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大箱にワーカーが30~50匹になったら出荷できます。
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トマトの花大好きです。 受粉してま~す!
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